[Oblivion] サブ・クエスト 一覧
戦士ギルドの放ったらかしにされていた仕事を、怠け者の代わりに済ませた後に貰った仕事先はLeyawiinだった。
私はChorrolで早々に次の旅支度を整えてすぐに現場に向かう事にした。
街についていつもの様に一通り散策してみてだけの印象としては、また今までに立ち寄ってきた街のどことも違う・・・決して田舎町という感じではないが雰囲気としては非常にのどか。
そして帝都から遠く離れた地だからという事もあるかも知れないが、何となく自治色が強い印象だ。
帝都を取り巻くRumale湖から続く河が南に向かって下り、Bravilという街を経て河口の位置する、ここLeyawiinへと伸びている。
Argonianの故郷として知られるBlack Marshとの国境の近くでもあり、恐らくはその国と帝都との文化が入り混じってこの独特の雰囲気を生み出しているのだろう。
帝都の商業地区。
ちょうど例の商工会での揉め事の当事者の一人だったThoronirの店の真向かいに書店『First Edition』がある。
この国にはここの他に、Chorrol、Cheydinhal、Leyawiinにも書店があるとの事だが、その中でもここの店主Phintiasは品揃えの豊富さが自慢の様だ。
Rolandは、彼はSeridurについて何か知っているかも知れない、と言っていた。
他愛ない雑談の後にそれとなくSeridurの事を尋ねてみたが、「客のプライベートな事情については話せない」と取り付く島もない。
・・・ここは一つ、袖の下作戦・・・『地獄の沙汰も金次第』・・・という言葉が頭をよぎったが。
するととたんにPhintiasの口は軽やかになった。 良く効く薬だ事。
「Seridur? 時々来るね。 いつもカバンに大量の旅行食を持ってやってくるなぁ。
たまに少しだけ本をお買い上げくださるよ。 一度尋ねてみた事があるんだが、彼は出張で他の街へ行くんだと言っていたよ。
一度Memorial Caveの事を誰かと話していたのを聞いた覚えがあるなぁ・・・私は直接聞いた事はないんだが。」
Memorial Cave?
「そうだ。 聞いた話だと、そこは過去の戦で戦死した多くの英雄達が埋葬されてる場所だそうだ。
ただの想像なんだが、彼にはそこに埋葬された身内の人がいるとかじゃないだろうか。 普通なら誰もそんなところへ出かけたりしないよ、危険だからね。」
・・・英雄の墓・・・か。 吸血鬼が好みそうなところっぽいな。
Phintiasは「Seridurは強情で、危険を冒してでも人としての誠実さを取ったんだ」とか言ってたがもうそんな事はどうでも良かった・・・薬、効き過ぎ。
身内が葬られているとかではないだろう・・・そこは言うまでもなく吸血鬼の巣窟と化しているに違いない。
ChorrolからSkingradへ向かう途中に立ち寄った帝都での出来事。
なにしろ帝都に戻ってくる事自体久しぶりだったし天気も良かったので街中をブラついていたところ、突然見知らぬ人に声を掛けられた。
「あなたに助けを求めるように使わされた者ですが。」と。
彼女は名をRalsa Norvaloというそうで。
依頼主は彼女の夫のGilenで、私へ助けを求める事はその彼の強い要望らしい・・・『帝都市民にとっての最重要事項について、私の強力が必要』?、てかなんで私のことを知ってるんだ?」
彼女は詳しい内容には触れず、帝都寺院地区のSeridurという人の家を訪ねる様に私に告げた・・・そこで彼が詳しく説明してくれるから、と。
とにかくそこへ行ってみる事にする。
これは、先のChorrolでの生き別れになった双子の兄弟の話の続編である。
幼い頃、家屋敷をオーガに攻められ、母を亡くした上に生き別れになってしまった双子の兄弟が永い時を経て、再会を果たした日の翌朝、私はChorrolの街に出た。
双子の兄弟のうちの一人のGuilbertから、彼らの家のあったというWeatherleahと言う土地が、未だにオーガに占領されているかどうかを調べて欲しいと頼まれたのだが、それを実行するにはまだ余りにも手元にある情報が少ないので、新たな手掛かりを集める為だった。
聞き込みを始めて程なく、Sabine Laulという女性の名を聞いた。
彼女はこの地域一帯をくまなく散策した事があるとかで、私の問いにも答えてくれるんじゃないか、との事だった。
私は早速、戦士ギルドに時々顔を出すと言うSabineの元へ向かった。
「Weatherleah・・・ああ、そうだ。 思い出した。」
Sabineは快い挨拶の後、自分の記憶を辿ってその知るところを親切に教えてくれた。
「Chorrolからまっすぐ南です。 オーガたちに侵略されていますが。」
と地図を示してくれた。
Anvilの戦士ギルドでの仕事を一通りこなした私が次に示されたのは、私が戦士ギルドのメンバーとしての第一歩を飾った街、Chorrolだった。
街に入ってまっすぐここの戦士ギルドへ向かおうとしたのだが、その道すがら妙な噂を耳にしたので踵を返して、この街で『Northern Goods and Trade』という雑貨屋を営んでいるArgonian(トカゲ族)のSeed-Neeusを尋ねる事にした。
その噂とは、この街ではSeed-Neeusとその娘さんのDar-Maはかなりの親想い子想いで良く知られているのだが、数日前からそのDar-Maが行方不明になった、という物だった。
Seed-Neeusは途方に暮れた様子で
「無理は言えないけど、助けて欲しいんです。 娘が・・・Dar-Maが行方不明なんです。 一体どうしたらいいのかしら・・・。」
もう少し詳しく事情を伺ってみた。
「Dar-MaがHackdirtから全然戻って来ないんです。 あの子に何かあったんじゃないかともう心配で・・・。
助けて貰えないですか?」
この親子の事はちょっと羨ましく思っていた。
母親の心配はきっと言葉以上の物だろう。 快くSeed-Neeusの願いを引き受けると、彼女は深々と感謝を述べた上でこう言った。
「あの子はHeckdirtのEtira Moslinに配達に行ったはずです・・・多分、そこで何かあったのかと。
後、役に立つかどうか分からないのですが、あの子はBlossom…その、彼女の馬を連れていってます。
Dar-Maの可愛がり様はかなりの物で、決して捨てたりしません。」
「Hackdirtには何故?」
「Chorrolの南、かなり孤立した村なのですが、そこの道具屋と少しお付き合いがあるんです。
取引の量は少ないですけど、支払いはいいので。
いつもは私が配達するんですが、ちょっと私の体調が優れないのを知って、今回はDar-Maが行くと言って譲らなかったのです。 あの子に何も起きていなければいいのだけれど。」
Hackdirt・・・初めて聞く地名だ。
もちろん場所も良く分からないので出掛ける前に街でHackdirtの事を聞いて回ってみる事にしたところ、Honditarという名の地元のハンターからそれについて話を聞く事が出来た。
「Hackdirtか・・・30年程前に、あそこである『問題』が生じたそうだ。 とても深刻な問題が。
そこへ軍隊が派遣され、村民は皆殺された。 村全体が焼き払われた、という話もある。
だが・・・それでもなお、その問題は残ったままなのだという事だ。
今もそこに住んでいる者もいるという話だが・・・少なくとも、日が暮れてからは会いたくないね。」
んんん!? この微妙な言い回し・・・まさかその村って・・・。
Chorrolの「灰色の雌馬亭(Gray
Mare)」で、街外れで農業を営んでいるValus家の一件を親父さんに報告に行った際、朝から既に呑んだくれているもう一人の男がいた。
「お前とは前に1回話したって? 1000回くらいはしたってか?
俺はCheydinhalなんかにいた事はねえぞ! ・・・おい、待ってくれよ、あんたは違う奴か・・・。」
この男、名をReynald
Jemaneというそうで、何やら訳の分からない事をぼやき続けている。
話の内容はと言えば、彼はCheydinhalという街には行った事がないというのに、そこで自分にあったという人から頻繁に声を掛けられている、と言う事らしい。
で、誰か別人が自分のふりをしてるに違いないだろうから、そいつを探してくれ、コイツはその旅費だ、といきなり金貨50枚と一緒に野暮用を私に押し付けた、という次第。
で、どうせ戦士ギルドでの初仕事を得るために行かなくてはならない地だったので、自分の用事ついでにそいつを引き受ける事にした。
Cheydinhalで戦士ギルドでの初仕事を無事に終えた頃には夜もとっぷり暮れていたので、宿屋で一泊した。
野宿続きだった私にとっては久々に気持ちのいい目覚めだった。
宿屋の女将に軽く挨拶して玄関をくぐろうとしたその時、女将はこう言った。
「私達の中で最も有名な市民は、あの有名な画家、Rythe Lythandasですね。 彼の奥さんと話してみれば、彼のアトリエを見学させてくれるかも知れませんよ。」
元々絵画を始めとした芸術の類にはそんなに強い興味を持っている訳でもないが、恥ずかしながら有名人と言うのにはちと弱い。
まあちょっと覗かせて貰うだけなら戦士ギルドの仕事にも対して影響しないだろうと踏んで、その画家の家を訪ねてみる事にした。
無事、戦士ギルドでの初仕事を終えた後の事。
Cheydinhalの戦士ギルドの長、Burz gro-Khashから、予期せずこの街のおかしな噂を聞く事になった。
何でも少し前にUlrichという男がこの街の衛兵の隊長に就任したそうなのだが、それ以来、今までの条例を一新してバカバカしい程の重い罰金を課すようになった、と言うのだ。
罰金を課す為だけに法を作っているとも取れる彼の行為は、この街の住人の生活を酷く窮屈な物にしているんだとか。
まして課せられた罰金を支払う事が出来ない場合は家を募集されるか、場内の牢屋へブチ込まれるという・・・確かにやり過ぎ感満載だな。
そして彼は、Llevana Nedarenなる人物がその最たる被害者を良く知る人物だとも言っていた。
ちょっと話だけでも聞いてみるとしよう