以前、CASIOPEAのキーボーディスト・向谷実氏がTwitterとUstreamを駆使して行った公開音楽産直配信企画のお話をこのblogにも書いたんですが、「中嶋ユキノ with 向谷倶楽部 めざせ!100万ダウンロードプロジェクト」と題打たれたその第二弾が11/28、/29と二日掛かりで行われまして、本日(11/30)中に前回と同様iTunes、e-onkyoその他から「特定の著作権管理団体を通さず」配信が開始されるとの事です。
DL販売:e-onkyo(24bit/96kHz高音質配信) → こちら ・ iTunes → こちら
主な参加アーティストは、
Dr.島村英二
Bass.鳴瀬喜博
SAX.宮崎隆睦
Gt.斉藤英夫
Strings.クラッシャー木村Strings
Pf.向谷実
(敬称略)
と前回に引き続き超豪華!
今回メインとなる中嶋ユキノさんについては、申し訳ありませんが自分は存じませんでした。
向谷氏が、彼女がUSTREAMで生配信してるライブをTwitterのタイムラインで流れて来た情報で知り、それを見られた事が今回の企画のきっかけだったという(向谷倶楽部HPより)、まさにTwitterを通してリアルタイムに視聴者とやり取りしつつ作り上げていくという向谷倶楽部のスタンスにピタリと当てはまったというところでしょうか。
今回の2作品を聴いたくらいの程度の感想ですが、透き通った歌声と、作られる曲は前向きな気持ちになれる詞と相まって自分的にはとても好きになりました。
例によってスタジオでの録音→ミックスダウン→マスタリングの行程を自分は二日間の行程を全てリアルタイムでは見られなかったんですが、今のところアーカイブとして保存されているので、ぜひぜひご覧ください→アーカイブ置場はこちら
プロ・ミュージシャンの音楽製作の過程をダダ漏れで眺められる機会なんてそうそうある事じゃないので、実に面白いです
Music 一覧
先日ご紹介した向谷倶楽部の特別企画、曲の売れ行きも好調な様で、iTunesの方は総合で最高14位くらいまでは上がってたかと。
高音質な24bit/96kHz版を配信されているe-onkyo musicに至っては配信開始直後から今でも1位2位を独占中の模様。
向谷倶楽部のヘビーな会員さんの間では主要なFM局や有線等にリクエストを飛ばす運動も活発化してるとか。
個人的には売り上げの割に経費がかさんじゃってるように思うので、関係者諸氏の、特に向谷氏ご本人の赤字具合が気掛かりです(苦笑
そんな最近のミュージシャン達の、今までとは違う発信方法として気になっているのをもうひとつご紹介したいと思います。
「奥田民生のひとりカンタビレ」
“あの”奥田民生氏です。
向谷倶楽部の特別企画は、ミュージシャン個人を始めエンジニアや裏方さんにも目を向けた、レコーディング開始前からUstreamで極を作り上げていく様を生中継するという方法だったので、どちらかというとバンドやってる人やプロのレコーディングに興味のある人向けな企画といえるでしょう。
でこちらはどんな人向けかというと、一言で言えば宅録やDTMをされてる方・・・ひいてはボカロで曲を作ってる人ならとても興味が沸く内容でしょう。
内容的には、ステージ上に宅録部屋を作り、そこに奥田氏がおひとりで、ご自分で楽器を弾いて1パートずつ録音しては曲を作り上げていく様をライブ化しているといったもの。
奥田氏がMac + ProToolsでハードディスク・レコーディングしてる様を目の当たりにしてしまうと何かすごくミュージシャンを身近に感じられませんか?
ステージ上ではギターはもちろんの事ベース、生ドラム、タンバリンやマラカス等は実際に弾いた物を録り、オルガン等はソフト音源をMIDIキーボードで、全部ご自分で弾いておられます。
公式サイトで公表されている動画を見ると、画面に映り込んでるソフト音源はSample Tankっぽい。
それにしても、1ステージで1曲分音を録るって事は、当然1ステージ毎に1曲出来上がる、という事。
完成した曲たちも上記にリンクしてある特別サイトからDL販売しているmoraへ飛べる様になっています。
その上「10回ぐらいやると曲がたまるんで、アルバムにしたいと思っています(ライブ会場で寄せられた質問に奥田氏が直接お答え)」だそうです。
残念ながら既に全公演終えた後っぽいんですが、公式サイトには各地で実際に行われたライブ・レコーディングの状況のダイジェスト版も置かれていますので、奥田氏ファンならずともDTMや宅録に興味のある方なら一度サイトを覗いて見られては?
・・・とこんな感じで、従来までの「CDやDVDで楽曲を商品として売る」スタイルがかなり低迷してきたと言われる様になった最近の音楽業界ですが、ミュージシャン達もいろいろと創意工夫されておられるという事でしょうかね?
上記ふたつの企画も、やり方は違えど曲を作っていく様子を一般公開する事で、見た側の人間にとって「完成品により愛着が沸く」とか、今まで手の内を明かさない様にしてたものをオープンにする事で、曲そのものより「作り手」ご本人への共感・同調感が高まり、それがブランド力につながっていく、という様な二次的効果を生んでる様に感じています。
まさに「生産者の紹介入り産地直送野菜」の様相を呈してきましたね。
個人的にはこういう流れは大歓迎です。
いいぞ、もっとやれ!(笑
・奥田民生「ひとりカンタビレ」特別サイト
・RO69: 奥田民生「ひとりカンタビレ」完全実況! @ 渋谷DUO
・最新音楽ニュース・ナタリー: 「奥田民生ひとりカンタビレ」初日は3時間半7パート録音
詳細はこちらをご覧頂けば、何がスゴいのかがお分かり頂けるかと思うんですが、ざっと流れをご説明しますと、
Ustreamで生動画配信されていた向谷実氏(キーボーディスト、元CASIOPEAメンバー、かなりの鉄道オタクとしても名を馳せるw)のTwitterタイムライン上に中西圭三氏(ボーカリスト)が突然登場し、『お二人の協力の下、曲を作り、そしてその様子をUstreamを使って実況中継する』という企画を向谷氏がその場のTwitter上で提案、中西氏もまたその場で同意された、という事件が発端の様でして(残念ながら私はその場に居合わせていませんでしたが・・・)、でそれが6月8日、遂に実現した、というお話です。
向谷倶楽部サイトでの情報によりますと、「BS FUJIの協力により、定点6台、ハンド6台、計12台+向谷専用カメラで、中継致します。」との事。
そしてこの曲は、特定の著作権管理団体に信託する事なく、向谷倶楽部で管理され、楽曲販売についてはiTuneStoreとモバイルサイト(向谷実氏の鉄道と音楽がいっぱいモバイル)で行われ、現段階ではCD化の予定はないんだそうです。
その上6月10日現在、
>>6月10日11:00〜 マスタリング、ダダ漏れ決定!<< (向谷倶楽部HPより)
と、まだ作業進行中です。
これまで配信された中継分もアーカイブとして保存して下さってますので今からでも流れを追う事は可能なんですが、なにしろほぼ丸二日分、Ustreamでだらだらと中継されてた様ですので当然編集とかされてる訳もなく、全部見てしまおうとすれば二日間くらい見続けないといけない訳で、自分でも主要なところをはしょって見てる、という状況です。
参加メンバーは
ドラムス: 神保彰
ベース: 鳴瀬喜博
ギター: 斉藤英夫
サックス: 宮崎隆睦
キーボード: 向谷実
ボーカル: 中西圭三
(敬称略)
を始めとする、かなりの豪華メンバーでして、これまた詳細は向谷倶楽部サイト内、レコーディングメンバー一覧をご参照ください。
歌詞に至っては、何とUstream上で一般公募だったそうです!
時間を追う毎に音がどんどん重ねられ、そしてその度に楽曲が洗練されていく様が圧巻です!!
この企画そのものが、プロのミュージシャンをしてこれからの楽曲製作と販売のありかたへの問い掛けに他ならない物だと思うので、私も注目していきたいと思います。
難しい事は良く分からない、という向きにも、プロのミュージシャンがどの様に曲を作り、録り、仕上げていくかという過程がほぼ漏れなく配信されて来てるっぽいので、そういうものに興味のある方はぜひ見ておくべき!
※参照
>>向谷倶楽部サイト
>>Ustream向谷実氏ページ
>>一生一緒にギガフレア > 向谷倶楽部公開レコーディング 機材等まとめ(暫定版)
かなーり話題に乗り遅れた頃、後半2話だけ見てみた「けいおん!」。
噂通りに面白かったです。
今音楽やってる人のみならず、昔バンドやってた人とかならなおさらかなぁ、甘酸っぱい青春の記憶ってぇもんが蘇って来るんじゃないかとw
そんな「けいおん!」の中でレフティなジャズベをごりごり弾いてた澪さんが巷ではかなり人気ありそうですが、先日YouTubeで見つけたすんげーハイパー女子系べーシストに度肝抜かれました。
ついったでは以前につぶやいた事もあるんですが、まずはこちらをご覧あれ。
2007年のNAMMショウ、EBSのブース(?)でマーカスがデモセッションしてる動画らしいんですが、開始後53秒くらいから出てくる、セッションのお相手のべーシストがかわいらしい金髪で小柄な女の子。
おーファンの中から選ばれたのかなすげえなうらやましいなってなもんですが、これがなかなか上手いしグルーブしっかりしてるし、更にマーカスに仕掛けたりしてるんで、えええいったい何者!?と思った訳です。
で関連動画幾つか見てたら・・・
レフティではないけれどSadowskyジャズベにEBSのアンプって、モロにマーカスと被ってる様な機材を使ってブリブリ言わせてる彼女の名はTal Wilkenfeld、オーストラリア出身のれっきとしたプロのべーシストなんだそうで、何でも14歳からギターを始め、17歳でベースに転向。
その後わずか4年くらいでジェフ・ベックのライブバンドのレギュラーべーシストに抜擢されたって人らしいです。
うへぇ・・・若いのにすごい経歴、ベース辞めたくなるねw
ジャコやアンソニージャクソンに影響受けてると自分でも言ってる様ですが動画見た感じではかなりテクニカルなべーシストですよ。
ソロ・アルバムも1枚リリースしてるみたいなので機会あったら私も聴いてみたいと思います。
自分へのメモも兼ねて・・・。
「弾いてみた」 の凄いの
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いやーこれ凄かった。 聴き入りました。
こういうのがもっと凄い勢いで伸びて欲しいと思う!
自分にとっては曲作り始める時が一番モチベーションを要する時みたいです。
ふと頭の中に浮かんできたり、無理矢理搾り出したりする素材を記憶に残す、またはメモだとかDAWでラフ作ってみたりとかで記録する・・・素材っていうのは私の場合、メロディだとかフレーズの欠片だとかリズムだとかベースラインだとか詞に膨らませそうな何てない言葉とかイメージだったりとかバラバラです。
そのほとんどが1日ほど経てばしょーもないアイデアだったり人真似だったと気付いてみたり、毎度毎度作り始めては捨て、また作り始めては捨て・・・そういう事を繰り返してます。 この時期がしんどい。 非常~にしんどい。
そんなでも、ある時突然「お?」と自分の心に引っ掛かる物が出来る事があります。
その「お?」と思えるフレーズを繰り返し繰り返し歌ってみたり、ギターで弾いてみたり、ラフまで出来てれば繰り返し繰り返しmp3プレイヤーとかで聴いてみたり・・・するとまた突然アイデアが追加で生まれてくる瞬間があります。
そうなればしめたもんです。 モチベーションが持続しやすくなるから。
後は心に引っ掛かった素材を膨らましていくだけ。
で、こうなればある部分から「創造」から「作業」にグラデーショナルに変化していく感じで、そういう時は勢いでがががーっと頭から終わりまで作れたりします。
私の頭はどうやらシングルコアらしく、ひとつの作品を手掛けてる時は平行して他の物を作り出す事が出来ないっぽいです。
で、今は先日数ヶ月ぶりの新作をうpしたばかりの時期・・・そう、次の作品を生み出そうとする今が一番しんどい時っぽい。
消化するべきコンテンツが用意されてて、それを消化して楽しむのにはモチベーションっていうかエネルギーってそんなに必要ないですよね。
音楽聴くとか本を読むとか、TV見るだとか、ゲームで遊ぶとか・・・。
で、無から有を創り出すっていう楽しみ方には結構エネルギーが必要に思うんです。
詞や曲を作る事に限らず、絵を描いたり、文章を書いたり、3Dのモデリングやら動画作成とかもこっちの方ですね。
blogとかもこの部類じゃないかな。
もちろんどちらも楽しいからやってるのには違いない。
仕事でやってるのなら当てはまらない事ですが、趣味の域なら「楽しいからやる」だと思うんです。
「じゃあ別に無理しなくても、しんどくなくて楽しい事だけしてればいいじゃん」・・・ごもっとも。
でもまたしんどいのが分かってて曲作りたくなる瞬間がやってきます。
そのきっかけもまたいろいろ・・・自分から「これを出したい」というきっかけな事もあるけど、いわゆるプロの人達の曲を聴いた時だったり、ニコ動で見つけたボカロの歌だったり、ある絵を見た時だったり、TVやWebで見たニュースだったり・・・何かに心動かされた時という方が多いかも。
後付けでしんどいのにやりたくなる理由ってのを考えてみると、やっぱり誰かに何かを伝えたいっていう想いがきっかけなのかなぁ、と思ったり。
でも自分の作る曲を待ってる人なんている訳ないじゃん、ていう黒い自分を否定出来るだけの自信と裏付けがないから、例え作ってみたところで誰に伝わる物でもないんだけど、それでも発信したいっていう思いが無意識で存在するのかなぁ?
自分にとって出来る事はたまたま曲を作る事だっただけかなぁと。
もちろんその「出来る」っていうのもハイレベルな領域じゃなくて、スイッチそのものがあるかないかっていう意味で・・・自分には拙いながらも「曲を作る」というスイッチがあった。
で、そのスイッチをパチンと入れるにはちょっと心の力とかきっかけが必要で、普段はそれをOnにする事に躊躇してる・・・感じ?
・・・んー書き出すといろいろ想像力が働いて鬱な文章を書いてしまった気がするのでこの辺で。
今日はちょっとそういう本音を声大きめでつぶやきたくなったので。
後、ふと思った事。 「しんどい」は標準語で何と表現すれば・・・(苦笑
「ゲーム音楽を弾いてみた」動画
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「ゲーム音楽を弾いてみた」つながりでちょっとググってみたらいろいろ出て来た・・・。
外人さんもNintendo好きなのね(笑
ギターも然る事ながらベースも何気に上手いですよね。
しかもベースまで6弦だし。
これはスゴイ(笑
2本のギターを両手でタッピングでスーパーマリオの曲を弾いてます・・・こんな事が出来る人がいるのか。
カッコイイのとかはいろいろあるけどこういうのは普通マネ出来ないかと。
上のと同じ人。
やっぱりスゴイ(笑
こちらはニコ動から
うわー初代グラディウス懐かしい(笑
で、次のはベース。 上のギターの人と同じバンドの人らしい。
こ、これは・・・超絶ライトハンドタッピングなソロ・ベース曲に仕立て上がっててビックリ。
元ネタ知らないんですが、これも何かのゲームに使われてる曲・・・らしいです。
ギター弾きたくなったサイト
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こ・・・これは・・・!!!
飛べば知ってる人にはとても懐かしくて、しかもギターを弾きたくなるサイトを発見。
ファミコンギター
「ソロモンの鍵」とか懐かしい・・・(笑
つーかこの人のギター、すげー安定してます。
で、もしかしてベースやドラムも自前!?
何よりギターと音楽を楽しんでる感じが伝わってきて◎です
ビクターエンタテインメント (2008-08-27)
売り上げランキング: 3
プログラムであることに意味はない
「歌声」の先へ
音楽界に一石を投じる記念すべきCD
念願のCD!
昨日Amazonより届きました。
よく知ってる歌も初めて聴く歌もありますが、総じて外れなし!livetuneさんは安定して良い曲作られますねぇ。
Perfumeを主に今音楽界で脚光を浴びている中田節に近しい感じなのですが、単なる人真似では決して良曲たちは生み出せないと思いますし、彼らの音楽が今の音楽界のトレンドに乗っかってたってのが強みなのかなぁとか思ったり。
オリコンのアルバムランキングで初登場3位なんだそうで・・・本当にスゴイ事だなと。
私自身も確か一番初めに聴いて衝撃を受けた初音ミク作品はPackagedだったと記憶してます。
今思えば、アレを聴いてなかったら私もVOCALOIDに手を出す事もなかったかと。
VOCALOIDというか、アナログな音楽に傾倒していた私に、「エレクトロも良いよー」というのを知るきっかけになりました。
斬新なだけじゃ相変わらず興味を持てなかったかもなんですが、斬新さに加えて気持ち良さという成分が程よい配分で混ざり合ってた、という感想。
何を隠そう、ミクトロニカを聴いたのをきっかけに中田節にも手を出した人です(笑
Perfumeも面白いわ、確かに。
かといって作る方については、すぐそちらに傾倒するかと言えばそうもならない訳で・・・作風の幅を広げられたら良いんですけどね。
とにかく・・・とりあえず曲作るための時間が欲しい・・・。
苦渋の決断と申しますか・・・私の技術的な問題ももちろん多分にあると思うのですが、レン君は声質的にも難易度的にも私の手に余る感じ。 言わば食わず嫌い。
リンさんに関しては個人的には声質は好きなんだけど・・・鼻声が~云々は、聴き手それぞれの好みの問題もありますし、逆に鼻声好きってのもありかも知れませんが、どうも上手く発音出来ない=歌を聴くだけでは詩を聴き手さん側に伝えられないというのはMain
Vocalとして致命的に感じてしまいました。
という事で、
うちにもミクさんに来てもらう事にしました。
でもこれは、完全にうちのVocalがミクさんオンリーにする、と決め付けてる訳ではなくて、ミクさんに補助的に参加してもらう事でメインVoたるリンさんの発音の難しい箇所の補助も可能かも知れない、という希望的観測も含んでます。