いやあ、ここ2~3日ほど、ここ数ヶ月ほど前から巷で何かと話題を振り撒いている『初音ミク』を使用した作品をWeb上で幾つか聴いてみたんですけど、あれ、マジで凄い事になってますね。
何かその作品群の中でも最も人気の高い楽曲が幾つかカラオケになったとかならないとか(未確認情報)。
秋葉原のさるお店では第二弾の『鏡音リン』がゲームを含む全てのソフト中予約数ナンバー1になったとかってニュースもさっき見て来ました。
さるTV曲の某番組では、いわゆる『オタクのオモチャ』的扱いで取り上げられて各所から槍玉に挙げられたーとか何とかな話もあったようです。
・・・確かに現状の販売戦略的には、今までの「人の声で歌わせる事の出来るソフト音源」と言うだけの枠を外して、年齢やら身長、体重とかのプロフィールとかまで設定された、アニメ絵のビジュアルを持たせたバーチャルなアイドル歌手としてのキャラを思いっきり前面に押し出していたりするので、少なからずそういう要素も含ませているので偏った視点からだけ見るとあながち全く外れているとも言えないでしょうし、それに乗っかったからこそ今のニコニコ動画をはじめとするWeb上でのお祭り騒ぎに繋がっているのには間違いないと思いますが。
そもそもDTMとかに全く興味のない人からすれば今のこの騒がれっぷりは全く訳の分からない物でしかないのでしょう。
じゃあいったい『初音ミク』って何なの?と言うお話。
一言で言ってしまうと、これは結構昔からYAMAHAが研究、開発を続けてきた技術を用いたソフトウェア音源と、実際の歌声を作成、合成が可能なミキサーソフトをセットにしたパッケージの一つ・・・以前から既に数種のVOCALOIDシリーズが発売されてるんですが、『初音ミク』はコンセプトを一新した最新版の音色の第一弾、てな感じでしょうか。
平たく言うと、「MIDIで鳴らせる人の声音源」と「メロディー作成ツール」らしい。
その音声ライブラリの元となる声は、藤田咲と言う声優の方なんだそうで(知る人ぞ知る、と言うところなのかもしれませんが私にはさっぱり・・・)、作品を耳にした感じではかなり高音の女声です。
コンセプトが「未来のアイドル声」だそうですので、まあそういう事です(謎
本来、デスクトップ・ミュージック(DTM)の世界は、そういう専門分野としての音楽のクリエイター諸氏向けの物だったので、どちらかと言えばかなりクローズドな・・・オタクというよりかマニアな世界だった訳ですが、近年のPCの高性能化と、それに伴う低価格化によって、そういう専門的な製作環境が割と低価格で揃える事が出来るようになってきた土壌があったところに、販売戦略の一環として恐らく意図的に持たされた、いわゆる『萌え』の要素が相乗効果を生んだのでしょう。
そして今の爆発的ともいえるこのVOCALOIDに対する盛り上がりに大きく貢献したのは、視聴者からの反応がリアルタイムで伺える動画サイト『ニコニコ動画』でしょう。
そりゃあ製作者の立場からすると、オーディエンスの反応というのは次への製作のモチベーションにダイレクトに繋がる訳ですから、一つの作品へのリアクションが良かったりすると「次もがんばろう!」となるでしょうしね。
まさに作り手と聴き手が一体となって、DTM業界の側から見れば『空前のお祭り騒ぎ』に発展する為の環境が整っていたタイミングだった、という事になるのでしょう。
・・・かく言う私も雑草ミュージシャンの端くれでもありますし、DTMを使ってた時期もしばらくありましたので、これを機会にまたPCを使った音楽製作の虫がウズウズして来たりしてるんです。
ただ、いくら低価格で音楽製作の環境が手に入るようになってきた、とはいっても昔と比べて、と言う話ですし、それなりの物をそろえようとすれば今でもそれなりに予算が掛かる事には違いはないので、むやみやたらと飛びつく事は叶わないんです。
今しばらくこの騒ぎっぷりを観客の立場で見守りつつ、自分の中のDTMの熱をしばらく暖めてみて、それが一過性の物でないと思えた時点で、PCでの音楽製作環境を再び整え始めてみるかなぁ、と言うところ。
そんなこんなで、うちのblogにも『初音ミク』の歌が聴けるというblogパーツを仮に置いてみる事にしました。
ニコニコ動画を見られる人ならすぐにでもその動画を見に行けるんですが、ニコ動自体が無料の会員制(プレミアム会員なら有料)サイトです。
このblogパーツはアカウントの登録にイマイチ乗り気になれない人にも『初音ミク』を用いた曲を耳にする事が出来る入り口の一つだと思いますので、『初音ミクって何ぞ?』という人は、この機会に試しに幾つか聴いてみることをオススメします。
その声は人の生声に比べると、どうしても機械チックである事は否めませんが、作品によってはかなり本物の人の声に近づいている物もありますし、逆に機械的な音源であるからこそ、という作品も存在します。
そしてその大半が素人さんによる作品なのですが、クオリティの高いと感じる作品が本当にたくさんあるので、ぜひこの機会にこのお祭りの端っこに私と一緒に乗っかろうじゃありませんか(笑
参考:
・メーカーサイトのVOCALOID2シリーズ特集ページ
・初音ミク ブログパーツ【フルみっく伝染歌プレーヤー】
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