The Forlorn Watchman
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- [Oblivion] サブ・クエスト
Bravil滞在中に、「孤独な見張り番」の噂を耳にした。
それはNiben Bayの騎士を彷徨う幽霊で、人に危害を加える訳ではないが、毎夜現れては立ち止まって海を悲しそうに眺めていると言う。
宿屋『Sliverhome-on-the-Water』の主人、Gilgondorinがこの手の話に詳しいとも聞いたので、そこを尋ねてみた。
「彼は船乗りだったんじゃないかな。 どこから来たのか、そうして悲しそうな顔をするのかは知らないが。
観光客用の見世物みたく死者について話したくはないが、あの幽霊は長い間幽冥の旅路を続けている。
ようやく我々も彼の存在を受け入れられる様になったところだ。
毎晩8時きっかりにNiben Nayの岸にあるBawnwatch Campに現れるんだ。」
とその場所を地図を示してくれた。
確かに、8時ちょうどに「孤独な見張り番」は姿を現した。
しばらく様子を見ていたのだが、彼はしばらくそこに留まった後、無言で歩き出した。
そっと後をつけようとしたのだが、そこいらじゅうの狼が絡んできてしまった。
ワンコとじゃれ合ってる内に彼を見失ってしまいかけたのだが、彼はその先で立ち止まっていた。
そしてしきりに沖合いを無言で眺め続けるのだった。
私は思い切って、「孤独な見張り番」に話し掛けてみた。
「私はかつてGrantham Blakeleyと呼ばれていた・・・the mouth of the pantherにいる私を探してくれ・・・私を解放してくれ・・・。」
と言ったまま、彼はまた無言でさっきと同じ様に沖合いを見つめ続けた。
私も同じ方向を眺めてみたが既に日没後の事、真っ暗で何も見えなかった。
一度Bravilへ戻り、Gilgondorinのところへ立ち寄った。
夜中であるにも関わらず、彼は客人と世間話に花を咲かせていた・・・かなりの話し好きらしい。
しばらく待ってはみたが一向に終わる気配がなかったので、申し訳なくもそこへ割り込ませてもらい、『Mouth of the Panther(豹の口)』について話を聞いてみた。
彼に「孤独な見張り番」の見つめた先の話をしてみたところ、『Mouth of the Panther(豹の口)』の話を聞かせてくれた。
「Mouth of the Pantherと呼ばれる三角州が、Niben Bayに繋がる川、Panther Riverにあるんです。
海面から突き出た幾つもの岩からそう名付けられました。 ちょっとした牙のように見えるんです。
豹の口で牙・・・分かるでしょう?
どの船も、そこには用心して近づかない様にしてます。 Niben Bayに霧が出た時は特にね。
あの岩は船をまるで紙をの様にたやすく引き裂いてしまうんでね。」
と丁寧に地図まで示してくれた。
『Grantham Blakeley』という名前については知らない様だった。
・・・夜が明けたら『豹の口』へ行ってみるとしよう。
翌早朝。
私は昨夜Grantham Blakeleyが立っていた場所へやってきた。
生憎の雨模様だった事もあり、雨しぶきで煙ってやはり彼の視線の先と思しき方角には何も見ることが出来なかった。
私は先日、洞窟の探索で得た、水上歩行の秘術がエンチャントされたネックレスを身につけ、そこから対岸まで河を走って渡る事にした。
そして豹の口と呼ばれる一帯を探索し、
一隻の小柄な座礁船を発見した。
・・・彼は恐らくこの船の船員で、何らかの事故によって命を落としたのだろう・・・そしてその遺体は何かに閉じ込められているのか。
あいにく船内への扉は壊れてしまっていて使い物にならなかったが、船体のどてっ腹に大穴が開いていたので、そこから船内に進入した。
船に入るや否や、遭難死した船員の成れの果てが襲い掛かってきた。
相手は霊体、通常攻撃は通用しない。
その上結構数もいた。
私は助っ人達を召喚し、自らも魔法で援護してそれらを排除していった。
船室の一つに航海日誌が残されていた。
これによると、この船はLeyawiinから帝都に向かって出向した折、嵐に遭遇してそれを避けようとした騒動の際、Gableという男を中心に船員らが暴動を起こした事について書かれてあった。
それによると、船長の側にたった一人残り、暴動を止めようとして勝ち目のない戦いに挑んだのが他でもないGrantham Blakeleyだと記されてあった。
そしてGableによって船は入り江に向かった、と言うところで記述が途切れていた。
・・・この船は恐らく、その後この場所で座礁してしまったのだろう。
船室内最上階の船長室に手掛かりになる様なものは何も残されていなかった。
続いて船の中層、下層部に潜っていく。
中層部にも数体の亡霊がいたのでこれを撃退。
続いて最下層へ・・・。
最下層にも亡霊はいた。 たった一匹だったが、これがやたらと強い。
ホネとScampじゃ全然歯がたたない程だった。
この亡霊のなはGable、航海日誌に記されてあった暴動の首謀者だ。
船舶事故で命を落としてもなお、この船の主だと主張しているかのようだった。
今の手駒じゃどうにも埒が明かない。
私は急いでこの船から一度脱出する事に決めた。
亡霊は船に執り憑いている様で、外までは追ってこなかった。
・・・ようし、満を持してこの度新たな助っ人を用意するとしよう・・・ホネやScampより強力なのを!
紹介しよう、彼らが新たな助っ人として来てもらう事になった、ワニ君と氷君だ・・・ってまあ見たままで申し訳ないですが(汗
これがFrost GiantでなくてSand Giantなら往年のOasisコンビの再来だな、とか何とか思ったが、これは知る人にしか分からない、今となってはコアなネタかも知れないので軽く流すとしよう(滝汗
とにかく彼らを引きつれて、改めて座礁船へ向かう。
彼らはやはり以前のメンバーに比べると絶大な力を発揮してくれた。
それでもワニの方は2度3度倒されていたのでGableの怨念恐るべし、と言うところだったが、彼らは召喚獣。
魔力さえ足りればいくらでも呼び直しが利くのだ。
Gableの成れの果てを倒すのは時間の問題だった。
Gableが持っていた小さな鍵で、その奥にあったロックされてあった船倉のドアを開けると・・・
あまりの凄惨な光景に息を呑んだ。
彼こそGrantham Blakeleyだと直感した。
そして状況からして、彼は暴動を止めようと尽力した末にここに捕らわれ、その後船が難破・・・事故時に命を落としたか、もしくは事故後に繋がれたまま餓死したか・・・。
なんと惨い。
『私を解放してくれ・・・』とはこの意味だったか。
私はその手錠を外した。
すると彼が現れたのだった。
先日陸で会った時には表情がさっぱり分からなかったのだが、今この時は安らかな笑顔を見せているのが分かった。
「いつか、私の言葉に耳を傾け、ここから解き放ってくれる、尊き徳の持ち主が現れると信じておりました。
あなたは自らの危険を顧みず、この無私無欲の行いを果たしたのです。
この高潔な行為は報われるべきです。 この獄中の床を探してごらんなさい、私の感謝の気持ちを記した地図が見つかるはずです。
心より感謝します。 それでは・・・さようなら。」
彼はこの牢獄から歩き出し、そして消えていった。
Grantham、長い間お疲れ様。 そして安らかに・・・。
後日、彼の残した地図を頼りに宝探しを決め込んだのだった。
しばしの苦労の末、それを見つける事に成功した。
中身は・・・まあ「凄いお宝!」と言うようなものは見つからなかったけど、彼の精一杯の感謝の気持ちととらえさせてもらった。
ありがとう、Grantham。
The Forlorn Watchman -終わり-
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