Unfriendly Competition


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下水道から這い上がって来て、やってきたのはImperial City(帝都)の商業地区。
土地勘がないので地図を頼りに歩いたら思いの他時間を要してしまい、結局着いたのは(ゲーム内時間での)明け方でした。

店の開店時間を待ってから、観光がてらどんな店があるのか一通りウィンドウ・ショッピングを楽しんでいたところ、

 

 

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たまたま立ち寄った「ジェンジーネの『新品そのまま』商店」という(店名がちょっと胡散臭い(笑)店の主、ジェンジーネがいきなり相談と言うか、仕事を持ち掛けてきた。
聞く所によると、最近開業したThoronir(ソロニル)という男の店の品があまりに安過ぎて、帝都の同業さん方は商売上がったりなんだそうで・・・一部廃業にまで追い込まれたと言うから穏やかな話ではないね。
「まあでも資本主義世界なら自由競争なんだから」なんて言おうもんなら店を追い出されそうな気がしたので喉元からその言葉が出そうなところだったけど・・・(苦笑

要するに彼女の言い分は「普通に仕入れてたらあんな安値で売るなんて出来るはずがない=奴の商品は盗品か何か裏のあるものに違いないと踏んでるらしく、その辺を調べて欲しい」と言う事。
彼女自身は当然ながら面が割れてるのでよそ者のあんたなら適任でしょ、って事らしい。

仕事が上手くいったら何らかの謝礼はするよって事なので取り立てて急ぎの用もないので、一丁やってみますか。
・・・皇帝からの言付けは忘れた訳じゃないですよ。 ちゃんと後でやりますってば。



という事でとりあえずは問題のThoronirのお店「コピアス・コインパース」の店主、ソロニルに直接話を聞いてみる事に。

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話を聞いたところで「いい仕入先から安く仕入れてんだよ」の一点張り。
そりゃ合法だろうろ非合法だろうと、商売人として答える訳ないか、って事で方針変更。
閉店後の彼の足取りを追ってみる事にしてみます。


 

という事で夜。

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Thoronirが出歩くのを見つけたのでちょっとつけてみます。
しばらくうろうろしてましたが、やがて自分の店の裏の方へ。 何やら怪しげな男と一緒にいて、ぼそぼそ話し込んでるようです。
よく聞こえないので思い切って近づいてみると・・・



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むむ、どうやら話の流れ的にThoronirの仕入れ先というのはこの男の様です。
この男、名前はAgarmir(アガルミル)と言いまして、昼間は街中をうろついては他人に絡んでる達の悪い奴。
どうやらこ奴がどこかから盗んで来たりした品をThoronirに卸してるっぽい。



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深夜の話し合いが済んだ様なので今度はそのAgarmirをつけてみる事に。

・・・尾行の甲斐あってヤサを突き止めることに成功。 帝都タロス広場区画でした。
この男、さっきも書いた様に、日中は日がな一日街の中をうろついる=家を空けてるので、ここは一旦出直して昼間に屋敷へ忍び込んでみる事に。


翌日昼間。

奴の屋敷にガサ入れを決行。
令状は取れてないが証拠さえ上がればどうとでもなる・・・とばかりに、付近の人の目を盗んで屋敷へ潜入。


 

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これがOblivionでは割と頻繁に見掛ける事になる鍵開け画面。
マウスオーバーで出るアイコンが赤くなるものは誰か別の所有者がいる、と言う意味で、触ってるのを見付かれば現行犯逮捕となります。
奴の家も当然自分の物じゃないので、玄関のドアはアイコンが赤い訳です。
その玄関もこの様に鍵が掛かってるので、人に見付からないうちにすばやくこの鍵を開けて屋敷内へ潜入する必要がある・・・と。

この「鍵開け」ってのがなかなか曲者です(苦笑
WoWの「釣り」をもっとアクティブにした感じ・・・と言っても伝わりにくいか(汗
左から突っ込んでる棒状のものがロックピック(鍵開けの道具)です。 これは消耗品でして、鍵空けに失敗すると簡単に折れてしまいます。

このロックピックで、5個あるピストン状の鍵金具(鍵の難易度によって下へ降りてる金具の数はまちまち)を上へ弾き、「コレだ!」と言う手応えを感じた時にClickする事で金具を上げた状態で固定する・・・と文章で書くとこうなるんですが、これがまた実際やらないと伝わらないだろうな(苦笑
私もこの鍵空けの動画とかも何度か見ましたが、やっぱり見てるだけじゃさっぱり分からなかったし。

なのでこの鍵空け、システム上のスキルよりプレイヤースキルに左右されるところが大きく、上手い人ならスキル値が低くても最高難易度の鍵をスイスイ開けられる訳です。


※私はここの入り口から進入する時にモタモタやってしまって見付かってしまってたらしく、家屋内に忍び込んだ後「スタアァァァァァプッ!」と、踏み込んできた守衛に一度捕まってしまいました(苦笑

 

すばやくドアから中へ滑り込み、屋敷内を物色・・・さすがに1階の目立つようなところには証拠になる様な物は置いてないか・・・と少々歩き回ってみると、2階への階段の裏にドアを発見。
構造的に地下室への入り口っぽい。 如何にも、だな。



更に地下室の方へ進む。
・・・その地下室、ちょっと異様な光景でちょっと引いた。 装飾のセンスが酷いからってだけじゃなく・・・。

部屋の隅には汚れたショベルやら泥だらけの靴やら、果ては人間のものと思われる骨まであるじゃないか。
さてはAgarmirの野郎、思いっきり墓荒らしだな。 普通の泥棒よりタチが悪いじゃないか。
確か墓暴きはこの国じゃ死罪。


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もう少し念入りに調べてみたところ、最近の死者の名前、副葬品、墓のありかまでが詳細に記された目録を発見!
これは奴をしょっ引く為の動かぬ証拠に出来そうだ。

目録を押収して、警備の目を伺いつつ屋敷の外へ出る・・・ふう。 コレは盗賊家業の者向けな仕事だな。
まずはこの目録をThoronirに見せてみよう。 もしかしたら仕入れた品の出所が他人のお墓って事を知らないかも知れないし。



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Thoronirの店。

「ああ・・・自分が恥ずかしい。 うちの品物は最近亡くなった人達のお墓にあった物だってのか・・・。」

やはり彼は、今まで仕入れてた品々が実はAgarmirが墓暴きで得た物だとは知らなかった様です。
とにかくこれ以上奴が墓を荒らすのを見過ごす訳にはいかないな・・・。
と、そこでThoronirが何か思い出したのか、こんな事を言った。

「そう言えば、彼はある場所の事を口にしていたのを思い出しました。 何か大事な用があるとかで、今日は他に何も出来そうにないとか言ってました。」

今日か!?



例の目録の一番最後にはここ帝都で埋葬された人の名が書かれていたので、まずは帝都の墓地へ向かってみる。 すると、


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いきなりビンゴ!
墓地内、Trentius家と銘打たれた霊廟が荒らされている。 立派な佇まいなので、どこか名立たる名門の墓か。
・・・でも、普通墓荒らしなんて人目のつかない真夜中とかにやらないか?

とにかく踏み込んでみる事に。




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中には悪党Agarmir本人と、共犯がもう一人。
さて、どうしたもんだか・・・。


向こうもこちら側に気付いた様で、奴から口火を切リ出した。

「てめえなら早かれ遅かれここを見つけるだろうと思ってたぜ。 だからこうして罠を張って待ち伏せてたのさ。」

・・・ほう。 悪党にも一目置かれてたって訳?
まあ悪い気はしないけど・・・まあその手の台詞を吐くからには端からやる気だったって事だ。

「てめえには墓標のない墓石しかやれねえんで申しわけねぇがな。」
というや否や、二人掛りで襲ってきた。


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くっっ!! 奴の剣、赤く光ってるよ! 何かエンチャントされてるな。
切り付けられると力が抜けていくっ!


「おらおらおらあぁぁっっ!!」
二人して掛かって来られると回復する余裕もないので、もう力任せに切り合うしかない!

「うおおぉぉぉっっっ!!!」



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ふぅっ、何とかやった。
手加減する余裕もなかったので命を奪ってしまったが、元々墓荒らしは死刑確定だし私は正当防衛だしで、罪に問われる事はないだろうけど、やっぱりこういうのは良い気分ではないね。
さて、証拠は・・・と。


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墓を掘り返したばかりで湿った土がついたままのショベル、墓荒らしの証拠物品としては申し分ないね。
まずはThoronirにこの剣が片付いた事を教えてあげるとしよう。


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・・・という訳で、この墓荒らし事件に発展した商店街の揉め事は一件落着。

私が罠にはめられて命でも落としてたもんなら次は間違いなく密告者のThoronirにも手をかけてただろうし、彼も一安心していました。
で、そのThoronirなんですが、盗品と知った商品と、それから得た儲けは全部教会に寄付する気なんだそうな。
商工会長のジェンジーネとも話をしたらしく、商工会にも加入する事にしたそうです。
いろいろあってすっかり凹んでるのかと思いきや、商魂たくましく今後もがんばって店も続けるつもりそう、私も買い物する折には立ち寄らせてもらいますよ。

ジェンジーネからはこの一件を解決させた事への謝礼としてなけなしのお金を、Thoronirからは、自分が出直しの機会を貰ったという思いの感謝の気持ちとして、



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対火対氷効果のついた指輪を貰いました。


・・・思いの他大仕事だったな(苦笑