The Wandering Scholar


Oreynの計画によるBlackwood Companyの真相追求の為、Azani Blackheartを討伐して以降、戦士ギルドでの仕事がなかなか見つからなかった。

その間アリーナでの死闘を繰り返したり、帝都からAnvilの自宅へ戻る途中にある廃砦や洞窟に何のあてもなく踏み込んでは盗賊を掃除したりしていた。



しかしようやく、久々に立ち寄ったAnvilの戦士ギルドで仕事にありつくことが出来たのだった。


wg011-01.jpg

Anvilの戦士ギルドの支部長Azzanは私に言った。

「また仕事を探しているようだな。
お前にはElante of Alinorの手助けをしてもらいたいんだ。」

Elante?

「彼女は学者で、Daedra崇拝に興味を持ち、研究をしている。
Brittlerock Caveで彼女に会い、神殿を見つけるために護衛をしてくれ。」

Daedra・・・か。
以前Leyawiinで、Daedric Princeの16神のうちの一人に当たる、Sheogorathの杖の呪いを解いた事があるが、私の知識としては主にDummer(DarkElf)の信仰する神々、溶くくらいの認識しかない。

それぞれがかなり複雑な価値観を持ち、一括りに善悪で割り切れない、部外者からすれば訳の分からない・・・とそんな感じ。

とりわけ探究心を燃やす為に労力を惜しまない、学者の様な職のものにとっての研究材料としては、かなりチャレンジし甲斐のあるものとなるのだろう。

早速依頼者の待つBrittlerock Caveへと向かった。


wg011-03.jpg

彼女がElante of Alinor。

「戦士ギルドから派遣されて来られたんですよね? よかった!
 ここのDaedraを調査できるのを楽しみに待っていたのよ。

私の研究によると、この洞窟に神殿がありそうなのです。
一緒に来てもらって・・・困難に対処して欲しいのです。」

困難・・・?



実際に歩を進めてみて、その『困難』の意味が分かった。



wg011-04.jpg

洞窟内にはDaedraの狂信者らしき奇妙ないでたちをした輩が多数潜んでいた。
しかもそいつらは強固な鎧に身を固めていたり、高位の召喚魔法を駆使してこちらにけしかけてきたりした。

wg011-05.jpg

wg011-06.jpg



その他にも、岩巨人が多数生息していたり。

そして更に困った事に・・・このElante、こちらへ突っかかってくる輩を見つけるや否や、一目散に手持ちのダガー一本で果敢に飛び掛っていくのだった。
そのまま高位の範囲破壊魔法を用いれば彼女もろとも吹き飛ばしてしまう事になるし、かといって混戦状態で一匹ずつ片付けていくと言う訳にもいかない。

魔物や狂信者を倒す事より苦労させられたのは、好奇心で周りの見えなくなっているElanteを手前で待機させる事だった。
私は、それはもう必死で洞窟を同行する事とここで見る事が出来る敵の危険性を説いたのだが、喉から手が出るほど望んでいる研究材料を目の前にした学者にはもはや我が身の危険などにはまわす意識が残っていないのだろう。



wg011-07.jpg

洞窟を進んでいくと、少し広まった部分に行き当たった。
崩れた像が真ん中にあり、その四方は柱で囲まれていた。

そこにはDaedraの大クモと狂信者がいて、神殿を守っていた。
私はワニ君を召喚してクモにあてがい、自分で狂信者に立ち向かった。



wg011-08.jpg

クモは麻痺を使ってくるのでうちのワニ君も苦戦していた。
が、数対もワニ君を召喚しなおす頃にはこれを撃破、後は二人掛りで狂信者を倒した。

まだかまだかとうずうずしながら手前で待たせているElanteに、安全を確保できた旨の合図を出す。


wg011-09.jpg

「素晴らしいわ! Daedaの神殿の実例よ。
面倒な事に巻き込んで申し訳ないわね。

この神殿の事をもうしばらく調査しようと思うの。
あなたはもう外へ行ってくれて良いわ。 手助けしてくれてありがとう。」

と一冊の本を手渡してくれた。



まだ洞窟には続きがあり、これより奥はまだ危険が潜んでそうな雰囲気だが、彼女が良し、というのならもうこれで仕事完了、と言う事で良いだろう。

くれぐれもこれ以上奥には一人で行かないで、と念押しだけは欠かさずに、私は一人洞窟を後にした。



wg011-10.jpg

Azzanは「すごいじゃないか。」と、仕事の成功を労い、約束どおりに報酬をくれた。
そしてChaydinhalのBurzと連絡を取る私に言った。



Blackwood Companyの台頭の波及を喰らった形で、順調に・・・とも行かないが、戦士ギルドもまだ若干請負の出来る仕事の余地は残されている様だ。

・・・そういえばあれから、Oreynからは何の打診もない。
Blackwood Companyの一件はどうなっているんだろうか?



The Wandering Scholar -終わり-