More Unfinished Buidiness


「お前にはもう一度Maglirに会って貰わなきゃならねぇ。

あのゴキブリ野郎は別の契約もサボった。
お前にゃまた奴の子守をして欲しいんだ。



戦士ギルドの行方不明者、 Galtus Previaの捜索を現任戦士ギルドマスターの息子であるViranus Dontonと済ませた後、続いての仕事についてOreynに問うてみたところ、彼からまたMaglir・・・重装で身を固めたサボリ屋のWoodElfの仕事振りを確かめて来い、という命が下った。

「何があったかは俺の方が知りてぇよ。奴はBravilで地元の魔術師との契約があったんだ。
特に難しい任務って訳じゃねぇ。
奴は依頼人に全く報告を入れてねぇ。
Bravilへ行って、Maglirにあって来い。
奴の契約が片付いてるか確認するんだ。
そして俺のところへ顔を出させろ。」


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Bravil・・・今まで立ち寄ったどこの街とも似ていない、どちらかというと寂れた街。
街並み一つを取ってみても、人々の暮らし振りを一目見ても、どう見ても豊かそうではないのだ。



「尋ね人はその街の守衛に尋ねろ。」

これはどの街でもほぼ正解。
そりゃそうだ、日が上ろうと沈もうと常に街の治安を見張り続けているのだ、大抵の住人とその行動については大概把握しているのだろう。

ここBravilももちろん例外じゃない。

「Maglir? 見たと思うけど。
Lonely Suitor Lodgeで当たってみたら?」

早速Lonely Suiter Lodgeの場所を尋ね、そこへ向かう事にした。





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水路を挟んで反対側にそれはあった。

中に入ると割と大勢の客で賑わっていて、さっぱり見つからなかった。
が、背の低いMaglirはその人ごみの中に埋もれていたのだった。

 

 

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 そのMaglir、私を見つけるや否や明らかに敵意を持った物腰で私にこう言った。

「またお前か。 何でここにいるかは想像は付くがな、ギルドのネズミめ。」

いきなりナメた挨拶だった。
様子を見に来られる様な事ばかりしてる奴には言われる筋合いはないが。
問答無用でその生意気な口を叩けない程度にノシてやろうかという思いが頭をよぎったが、すんでのところでそれを抑え、あんたの請けた仕事はどうなってる?と尋ねてみた。

「職務怠慢? 言いたい事はそれだけか?
俺は今Blackwood Companyにいるんだよ。 仕事がたくさんあって給料も良い。
いつも口うるさいOreynもいないんだぜ?」

・・・それ、戦士としてとかじゃなく、人として間違ってるって。
自分の意思で請けた仕事ならやり遂げないと、と忠告してみたところ、

「ああ? 前の契約の事でOreynに告げ口した事は分かってるんだ。
Oreynのところへ戻ってよろしく言っといてくれ。 話は済んだぜ。」

とだけ言って話を打ち切ってしまった。
・・・はぁ。 大した大黒柱だ事。



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「あのカスが! 誰もが見捨てたのを俺が拾ってやったのに。
恩を仇で返すつもりか?

BravilのAryarieと話をするんだ。
彼女が依頼主だ、仕事を済ませて来い。」

Chorrolに戻ってOreynに報告したところ、予想通りにMaglirの不始末の尻拭いを仰せつかった。
Maglirとの話が終わった時点で大体察しは付いていたが。




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Bravilの魔術師ギルド。
ここに今回の依頼人、Aryarieがいるとの事だった。



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「そろそろ戦士ギルドから誰か訪ねて来ても良い頃だと思っていたわ。
あんたにやってもらいたい仕事があるの。
研究用にインプの胆が要るのよ。 ざっと10個は要るわ。
戦士ギルドならやってくれると期待してるわ、気をつけてね。」

おお、かなり待たされてるはずなのに良心的なお客さまだ事。
叱り飛ばされる事もなく、逆にこちらの安全を心配してくださるとは。
これは急いで結果を出さないと・・・。

「インプならRobbers Glen Caveを調べるのが良いかもね。
あそこはインプ達がいる事で知られているわ。」

と、インプの胆の良い収集場所までも教わった。
がんばって行って来ます! もうしばらくお待ちを・・・。



割と剣も魔法も意のままに操れる様になってきた今日この頃。
インプ程度の相手ならほぼ無傷で倒す事が出来るくらいには私も強くなって来たっぽい。

弓と遠距離攻撃魔法で相手を弱らせ、一気に近づいては剣で斬りつける、といった極めてオーソドックスな戦法で簡単に倒せるので、インプの数さえたくさんいてくれればこの仕事はかなり簡単。

すぐにご要望の数の胆を揃える事が出来たので、さっそく依頼人の元へ届けに戻った次第。



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「まさかあの連中にまた出し抜かれるとはな・・・。」

契約完了の報告に戻った先のChorrolのOreynは、不機嫌顔でそう漏らした。

「契約を片付けた事は上々だが、今はこれ以上やられる訳にはいかねぇ。
Blackwood Companyについて少し検討が必要な頃かも知れねぇな。」

OreynはMaglirも寝返った先の、Blackwood Companyについて何らかの対処策が必要だと感じてる様だ。

・・・そういえば、Maglirが持っていたあの盾。
あれはBlackwood Companyの所属員なら皆持っている盾なんだそうだ。
どこかで見覚えがあると思ったのだが、

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先の行方不明者捜索の時に遺体で見つかったGaltus Previaの脇に転がっていた盾と同じだ。



いったいBlackwood Companyって何物なんだろう?
私はOreynに尋ねてみた。

「奴らは戦士ギルドにとって、特に脅威という訳じゃなかった。
小さな傭兵の集まりだったのさ、Ri'Zakarが支配するまではな。
奴が治める様になってからは皇帝がらみの多額の契約をこなす様になったんだ。

Black Marshでの任務の後、奴らはLeyawiinで商売を始めたんだ。
これまで以上に手段を選ばなくなって来た。
調査が必要だな。」



むうぅ・・・暗雲立ち込める、といった様相の予感。



More Unfinished Buidiness -終わり-