Childrens Week

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WoWでの毎年の恒例行事の一つになってるChildrens Weekが今年もやってきました。
でも今回はOutland版になってて今までとちょっと様相が違いました。

具体的なQuestの進め方はKentさんのところにお任せするとして・・・

 

 

 

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Shattrath CityのLower Cityにある孤児院に立ち寄り、ひとりのDraeneiのお子さんを預かる事になりました



その子の話を聞いてみますと・・・「Nagrandにいるお兄ちゃんに会いに行きたい!」
何でもその子のお兄ちゃんというのは修行見習いの身なんだそうで、もうしばらく会ってないんだそうです。
という訳でHippoGriphに乗って一路Telaaまで飛び、そこからAeris Landingへ向かいます。

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「Jheel兄ちゃん!!!」
「Dornaa!!!」
二人は久々の再会を喜んでました。 本当の身寄りは実の兄だけになってしまったこの娘には、兄と離れ離れになる事はどれだけ心細かったかと・・・。

しばらく再会の喜びのうちにお互いの積もる話で盛り上がっていました。

 

だけど子供心に、娘もここだけで余り時間がなくなってしまうと不味いと分かっているのでしょう。
お互いに次の再会を誓いつつ二人は別れを告げていました。

「さあ、次はどこへ行きたい?」
「ObservanceのRingというのを見てみたい・・・何でも私達Draeneiにとってはとても意味深いところだそうだから。」

という訳で次はAuchindounへ。

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Meeting Stone前へ到着すると彼女は突然Summonを始めました。 私も手伝ってみますと、人間が一人飛び出して来ました。
「Summonしてくれてありがとう、小さな娘さん。 私のグループは私だけを置いてダンジョンへ行ってしまったんだ、急がなきゃ!」
彼はそう告げるやいなや、そそくさを走り去ってしまいました。

 

私とDraeneiの娘は、二人してしばらくあっけに取られてましたが、ふと我に返ってお互いに顔を見合わせ、思わずお互いにふきだしてしまいました。

その後女の子は言いました。
「ねえ、Dark Portalへ連れて行ってもらって良い? 孤児院の先生はいつもDark Portalから怖いものがやってくるって脅かすんだけど、あなたと一緒なら平気よね?」



という訳で一路Dark Portalへ。
移動自体はGriphonで一っ飛びなので簡単です。
ただ、到着してみてびっくり!

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既に大勢の先客がいたのです。
今Dark Portalを潜ってきた人達でしょうか。

「ここを潜ってあっちへ行っても良い?」とDraeneiの娘は言いました。
娘は続けました。
「あっち側のCaverns of Timeって所に行ってみたいの。 孤児院にやってきたPriestさんの話では、そこはなにやらとても大事なところだと言ってたわ。 私にはさっぱり意味が分からなかったけど、そこには世界を救う為にがんばってるドラゴンがいるとも言ってたわ。 私、ドラゴンが見たいなぁ。」
Caverns of Timeはここからかなり遠い場所ですが行けない場所でもありませんし、何よりドラゴンに会いたいというこの子の気持ちをかなえてあげたくなったので、CoTに向かう事にしました。

Dark Portalを抜けてBlasted Landsへ。 そこのGriphon乗り場からWetLandへ飛び、船でTheramoreへ渡り、そこからまたGriphに乗ってTanarisまで飛びました。
後は徒歩でCoTまで。

CoTの入り口のDrakeに話し掛け、深部まで移動しました。
今では私にとって、もう見慣れた風景になりましたが、この特殊な空間へ初めて来た時の驚きは今でも新鮮に覚えています。

「わあ、すごい!」

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初めて時の守護者であるドラゴンを目の当たりにした娘は大変喜んでいます。
私はそっと、「ドラゴンとお別れしてからこの子にプレゼントしてあげよう」と思い、近くの売り子さんからドラゴンのおもちゃを一つ買って自分のポケットにそっとしまい込みました。
事が済んで振り返ると、Draeneiの子はもう私のそばに来ていました。 そして、

「ねえ、naaruって知ってる? naaruはもう長い間、私達Draeneiを守ってくれてる天使様で、私もShattrath Cityでその一つを見た事はあるわ。
あなたの世界にあるExodarと言う街に、O'rosというnaaruがその街と共にあったと聞いたわ。 私、自分の目でそれを見てみたいの。 ねえ、連れて行ってもらって良い?」

もうここまで来たら事のついでです。 どうせAzerothまで来てるんだし。
GadgetzanからHippoGriphに乗ってDarkshoreまで飛び、

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そこから船でAzuremyst Isleへ渡りました。
Exodarの入り口は船着場のすぐそばにあったので、そこから街へ入り、まっすぐO'rosがいるという地下まで走り続けました。

そして、

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言葉を失った娘はしばらくO'rosを見つめ続けてました。 Draeneiの故郷であるこのExodarと、そこをずっと静かに護り続けているO'rosに何か言葉にならないものを感じているのかも知れないなとふと思いました。

するとその時、驚いた事になんとO'rosは私の心に直接語りかけてきました。
「私はこの子に何か特別なものを感じています。 この子をFarseer Nobundoへ引き合わせてやってはもらえませんか? Crystal Hallで一番高いテラスにいるNobundoを探しなさい。」
娘もまた、O'rosと何かを話していた様です。
私はひとつ頷き、娘と一緒にNobundoを探す事にしました。

程なくNobundoは見付かりました。 Nobundoは、O'rosの言うとおり、Crystal Hallの一番高いテラスにいました。

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Nobundoを見た娘は開口一番、「あなたは私の夢に出てきた人だわ!」と言いました。
彼女を見つけ、しばらく見つめていたNobundoはおもむろに口を開き、こういいました。
「そうだ。 私がその者だ。 娘よ、わしがお前に見せたものを覚えておるか?」
娘は言いました。
「あなたはあの夢の通りにあれがここで出来るというのですか?」
Nobundoは言いました。
「試してみるが良い。」

娘はなにやら集中し始めました。 何かを呼び出そうとしているように見えます。
しばらく様子を見ていますと、彼女の周りに小さな水、火、風、土のElementalが1体ずつ現れました。
「出来た!出来たわ!!」
Nobundoもまた呟きました。
「おお・・・本当に驚いた・・・!」

きっと何も教わってないであろうこの子の中にも、何らかの強い魔力が備わっているのでしょう。
それをO'rosもNobundoも敏感に感じ取ったという事でしょうか。

落ち着きを取り戻したNobundoは言いました。
「確かに私は、この子の潜在的な能力が備わってると想像はしたが、その力は驚くべきものじゃった。 どれか一つの元素のElementalであっても、少しの鍛錬もなしに召還する事等、この現代にはそうそうありえる事ではないからの。 この子はきっと、古代の我々の先祖からの力を引き継いでるに違いない。 わしはShattrathの孤児院宛に信書を送り、この子が我々とここで暮らす事が出来るように要望してみるつもりじゃ。 どうかこの子をひとまずは無事にShattrathの孤児院まで送り届けてやってはくれぬか?」

娘もまた言いました。
「ああ・・・もうShattrathへ帰らないといけない時間よね? 今日の事、本当に楽しかった。 あなた良い人ね、Potechyさん。 これからも本当のお姉さんだと思ってて良い・・・?」
そう言った娘の目には涙がこぼれ落ちそうになっていました。
「私、お別れしたくないわ・・・。」

そう・・・今回の私との旅で、この子が自分の中の潜在能力を知るきっかけになったという事です。
それはまた、この子のこれからの運命も変えていくことになるのでしょう。
きっと凄い魔術師への道を歩む事になるんだろう・・・しかしそれが、この子の幸せに繋がるのかどうかはまた別問題。
願わくは、それが彼女を自分の幸せに導いてくれます様に、と心の中で呟きつつ帰路につきました。



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「先生、確かに送り届けましたよ。 近いうちExodarから信書が届く事になると思いますが。」

娘はまだちょっと泣き顔で目も真っ赤でしたが、がんばって笑顔を作って元気良く手を振ってくれました。
私もこの子とお別れするのがとても辛くなってしまって思わず泣きそうになってしまったけど、「またExodarに暮らす事になっても時々会いに行くからね」と約束し、自分のポケットからCaverns of Timeで買っておいたドラゴンのおもちゃをそっと手渡してから、娘に負けない様に精一杯の笑顔でDraeneiの娘と別れました。

 

 

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この旅の記念にと小象のペットを頂きましたが、この子を見る度にあのDraeneiの女の子の事が思い出されます。
あの子の幸せを今日も願いつつ・・・





※かなり意訳や脚色等を加えつつだらだらと書き綴ってしまいました。 SeasonalなQuestの中で、このChildrens Weekは私の最もお気に入りシリーズだったりします。
まあ絵に描いたような良いお話ではありますが、ただPet目的でQuest Lineをなぞるだけなのはもったいないと思っちゃいますね。